子供が生まれるまで私たち夫婦は、毎年大晦日には歩いて1、2分の神社へお参り行き、破魔弓飾りを買って帰るのが習慣でした。ここ何年かは夜がふけるのを待つことなく妻と子供たちは寝てしまい、除夜の鐘が鳴るなか夫は一人で参拝するようになりました。そして元日の朝、起きてきた私は玄関に置いてある破魔弓飾りを見て、新年がきたことを実感するのです。今年は様子が違い子供たちがなんだか隣の夫の実家をさかんに行き来して何やら探しています。実家の破魔弓飾りやだるまを集めて。大晦日に持って行くのだと騒いでいるのです。私は急いで実家に顔をだして子供たちを落ち着かせて、姑さんと話しているうちに正月のしきたりや破魔弓飾りの話になりました。本来、破魔弓飾りは男の子のお守りで、起源は平安時代、男の子が産まれると弓の弦を強くはじき、その音で魔を追い払う「鳴弦」という儀式にあるそうです。秋篠宮悠仁親王様のお誕生の際も同じ儀式をされたと教えてくれました。日ごろ何となく飾っていた破魔弓飾りは深い意味があったのだと改めて感心しました。ほかにも破魔矢は新築の上棟式の際に鬼門の方角に向けて棟の上に立てる風習もあり、家を建てる際にも厄除けに使われるそうです。新しく物事を始める時、人は不安に襲われる、それを乗り越えるために厄除けをし、幸運を祈ることは昔から変わらないのでしょう。今年は家族で大晦日に破魔矢を買って帰り、災難や病気から守ってもらえるようお願いしつつ家に飾ろうと思いました。
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